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PHAN. [ A.P.F. Mail Magazine ]
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■No.009 ■2002-05-16
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●はじめに
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こんにちは、ぽん輔です。
早いもので今回で第9号。
それにちなんで今回はくわまん特集です。
(くわまんのくは九、9・・・)

無理矢理すぎですか。
でも、このまま始めます。

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▼INDEX▼
●「A.P.F.」NEWS
(1)くわまんです。
●お薦めモノ
(2)くわまんはUAがお好き
●ボランティア
(3)くわまん日野日記
<第五部 =続々・日野町にて -つかのまの落ち着き- 後編=>

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●「A.P.F.」NEWS
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(1)くわまんです。
いつも、「くわまん日野日記」でおなじみですが、
さてさて、くわまんってどんな人?
ってご質問を受けたりします。
今号で少しでも謎が解けたら、これ幸い。
こんな人なんですよ、くわまんって。

「桑谷雄一郎」
1974年4月2日生まれの今をときめく28才。
最近風当たりの強い公務員として日夜努力中。
ストレスが多いからか最近痩せました・・・。
法学部を卒業していますが、工学部にも在籍していた変り種。
そのせいか、めちゃめちゃ勉強してました。
どういう意味かって?それは秘密です。
趣味はドライブ、サーキット走行(最近はじめたばかり)、くるまいじり。
複数書いてるわりにはみんな一緒だけど、気にしてはいけません。
あと、今だけイチローのボトルキャップ集めしています。

どうでしょうか?
少しは謎が解けましたか。まぁ、こんな感じです。

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●お薦めモノ
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(2)くわまんはUAがお好き
私のおすすめは「UA」です。
特定の曲ではなくアーティストですが。
知らない人もいるかもしれませんが、
資生堂かなんかのCMに使われた「甘い運命」、
ドラマ「不機嫌な果実」の
主題歌「悲しみジョニー」をうたっている人物
といえばわかるでしょうか。
さて、UAのどこが好きかというと、
あの独特のあたたかみのある声とうたい方。
これが最高です。
では、あまり知られていない曲を中心に何曲か紹介しましょう。
「HORIZON」(アルバムPetitlに収録)
UAのデビュー曲、いいうたです。
「太陽手に月は心の両手に」(同上)
昔、関西ではDoCoMoのCMに使われてました。
赤井英一がでてたやつね。
「リズム」(アルバム11に収録)
UAらしさのにじみ出る曲です。
「2人」(アルバムAMETORAに収録)
私にとって最もUAらしいと思える大好きな曲です。
「数え足りない夜の足音」(アルバムturboに収録)
ちょっと違ったUAをたのしめます。
「スカートの砂」(同上)
なんとなく元気になれそう、そんな曲です。
以上です。
どれもUAの良さがいっぱいです。
あと、最近、浅井健一とのツインボーカルのユニット
「AJICO」にも参加してますよ。

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●ボランティア
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(3)くわまん日野日記
<第五部 =続々・日野町にて -つかのまの落ち着き- 後編=>
10月30日
夕方、A新聞の記者さんから電話。
先日の取材を記事にするために、
写真を撮りたいので、
次にいつ日野町に来るのか知りたいとのことだった。
明日行くつもりだったので、そう伝えておいた。

夜、今度はぽん輔から電話。
働き始めたこと、
寮が携帯の電波の空白域にはまっていること
などを聞いた。
「そういえば」と、なおぽんの電話番号のことを尋いてみた。
そこで発覚!ぽん輔の受難!
それは・・・
おばちゃんX:もしもし。
ぽ:もしもし、○○さんですか?
X:違います(怒)!!
あんたねぇ、きのうも電話してきたでしょ!
いいかげんにしなさいよ!
ぽ:え・・・、いや・・・、してませんけど・・・。
X:そうなの。じゃあ、変な女にでもひっかかったんでしょ!
どこでナンパしたの?
だいたいねぇ、あんた、女を見る目ないでしょ!
そんなんじゃダメじゃない!
この後、説教が延々と続いたらしい・・・。
注:伝聞のため、尾ひれ、背びれがついております。

10月31日
朝、目が覚めると、「なんか変だ」と思った。
起き上がろうとしたが、起き上がれない。
「はぁっっ!」と気合をいれてなんとか起き上がった。
立ち上がって、歩こうとしたら、
ふらついて壁に手をついた。なんだか千鳥足。
寝ぼけてるんだろうと朝食をとりはじめたが、
なんか食欲がない。
おきてしばらくしても調子が良くならないので、
なんだろうと思っていたら、どうやら熱がある。
でも、A新聞との約束があるので行かないわけにはいかない。
気休めのために熱を計ってみた。
すると・・・
体温計の青い棒が見たことないところまでのびている!
これを見た途端、目まいがした。
こんなに熱がでたのは子供のとき以来だ。
ボランティアに行って、
ボランティアされてもカッコ悪いので、
結局、一日中寝込むはめに。

11月4日
この日は、大学時代に所属していた
ヤマKゼミの記念すべき
第一回ゼミ総会が京都で開かれる。
行かないわけにはいかない。
時間はいくらでもあるし、お金をケチって、
300kmの道程を一般道を使って車で行くことを決意。
学生時代にはよく使った手。
平均5〜6時間かかるが、10:00に出発。
18:30の開始時間に余裕をもっておいた(はずだった)。
しかし、どこへ行っても大渋滞。
そう、この日は三連休の中日。忘れていた。大誤算。
結局、大学の駐車場に車を停めたのは18:25。
会場まで猛ダッシュ。
なんとかまにあったけど、汗だく、息切れ、
かなりアヤシイ場違いな存在になっちまいました。

ここでも地震の話題がでた。
やっぱりいたのが、出雲大社がつぶれたと思ってた人。
そう、確かに、
「出雲大社」と書いてあるように見える建物が
派手につぶれてる映像が何度も全国放送で流れました。
でも、あれは、境港市にある出雲大社教の教会。
出雲大社ではありません。
いや、確かにあれは誤解を与えるよね。
これに関連して、私はマスコミ、
特にTVの報道のあり方について疑問がある。
確かにTVは映像が主体という点が
他のメディアと決定的に異なる点であり、
それが、最大の武器である。
しかし、
映像がそれほどインパクトの強いものであるからこそ、
その使い方を誤れば、大きな誤解をうむのだと思う。
実際、今回の地震でも、あの教会の周辺に、
あの建物のつぶれ方から想像するような被害は
他の建物にはない。
むしろ、震源に近い山奥の方が
ずっと建物に被害をうけている。
しかし、派手な「絵」がないから、
それほどTVではとりあげられなかった。
だから、このことを知らない人も多いのではないだろうか。
やはり、
見た目に派手な映像ばかりを
追うべきではないのではないか。

午前2時頃(だったかな)まで飲んで、解散となった。
塀を乗り越え、大学に進入(深夜にあやしいよな〜)。
学生のころはよくやった。
開いてる正門まで歩くと5分は余分にかかるから。
この夜は車の中で寝た。なにやってんだろ・・・。

11月5日
朝6時頃、目が覚めた。
車の中が明るくなって寝れなくなるのは計算外だった。
頭がガンガンしたまま出発(オフレコでお願いします)。

帰り道、昨日も来ていた友人のO君から電話。
「A新聞にのってるでー。」
後で確認したら、確かに載っていた。
でも、やはり写真を撮れなかったせいか、
かなり圧縮されていた。
でも、少しほっとしたかも、おおげさなことにならなくて。

11月7日
久々に日野町に。
センターに着いてみると、
この日のボランティアはキリスト教会の牧師さん2人
(そのうちの1人KCさんは、
この後も他のキリスト教会の人に声をかけては
日野にやってきていた人である)と私の3人。
ついに3人にまで減った。
それから、
センターに専従のスタッフがおかれるようになったらしい。
NMさん、KTさん、TYさんの3人。

午前中は、
解体家屋等から出た軽トラ2台分の不燃ごみを捨てに、
岸本町にあるリサイクルプラザに行った。
日野町から岸本町までの間には、
江府町、溝口町があり、片道30分の道程。
移動だけで1時間。なんだかもったいない。

午後からは、屋根のシート張りの依頼のあったお宅へ。
現場付近に着いて唖然。
車は家から50mまでしか接近できず、
階段があるため、ネコ車も20m位までしか近寄れない。
はぁ・・・、作業前から溜め息がでた。
家に着くとまたびっくり。
母家、納屋、蔵、どれを見ても、屋根といわず、
壁といわず、シートが張りまくってあった。
その様はまるで青い城塞都市。
いったい、これ以上どこにシートを張ろうというのか!
声をかけると、おじいさんが出てこられた。
顔が赤い。それになんだか臭い。
そう、酒のにおいだ(!)。
「あのー、どこに張ればいいんでしょう?」
「あのな、こことここをな、○□×☆◇■」
!!!
「え?どう張るんですか?」
「だけんな、○□×☆◇■」
「はぁ、そうですか」
まるっきりなんだかわからなかったけど、
とりあえず作業を開始してみた。
はしごはあると聞いていたが、用意されていたのは、
野茂のトルネード投法のごとくひねりが入っていた。
おいおい!
作業は、「こんな感じですか?」
「そうじゃなくて、☆●◇★×」
「じゃあ、こんな感じなんですか?」
「そうそう」
といった手探りのものとなった。
途中、屋根にもともと張ってあった
シートのシワにたまっていた水が流れ、
それを踏んだKCさんが足を滑らせ、屋根の上で転んだ。
屋根の上の水には要注意。
でも、KCさんは平気な顔をしていた。
私なら胸からハート形の心臓が
バクバク飛び出していただろう。
彼は度胸が座っているのか、それとも、・・・。
おっと、失言、神の国。
とにかく、シートを張り終え、
「こんな感じで良かったですか?」
「うん、満足」
初めて会話が成立、未知との遭遇。
私も満足。

11月10日
この日、日野町のボランティアセンターにつくと、
関西から来たHG君という久々の宿泊ボランティアがいた。

午前中の活動は、
各地に置いてある仮設トイレ
(工事現場とかによくあるようなやつ)の回収。
ライフラインが復旧しつつあるのを感じる。
2ケ所から3台を回収するのだが、
「軽トラ2台で行けば1回でおわるから」
とのことだった。
最初の現場につき、みんなでトイレを持ち上げ、
軽トラにつんだ。
しかし、外側とはいえ、
トイレに密着するのは気分いいもんじゃないね。
載せ終わってみてびっくり。
トイレ1台で荷台の3分の2以上を占拠。
どうやって1回で運ぶんだ!だまされた!

午後からは、依頼もなく、しばらく待機。
すると、おばあちゃんが荷物運搬の依頼に来られた。
楽な依頼と思ったが、
作業を始めてみると困難を極めた(おおげさ)。
家の荷物を畑に仮置きするとのことだったが、
およそ50mの道程は狭くて
すれ違うことができないところも多く、途中に階段があり、
ネコ車も使えない。
ベッドや本の入った箱などをすべて人力で運んだ。

この日は、この後依頼はなく、いつもよりも早く帰った。
災害直後に必要な緊急的な作業はもうなくなりかけ、
日野町も落ち着きを取り戻しつつあった。

以下次号へ・・・

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●「PHAN.」について
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読みにくいかもしれませんが「ファン」と読みます。
「phantasm(想像の産物)」と「fun(楽しみ)」をかけた造語です。
いろいろ楽しい事を想像して作っていきましょう、という事です。

【発行】 A.P.F.
【編集】 ぽん輔(浅井大輔)

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◇「PHAN.」は毎月1・16日配信です。
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