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PHAN. [ A.P.F. Mail Magazine ]
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■No.020 ■2002-11-01
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●はじめに
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随分と寒くなりました。
はい、ぽん輔です。
僕が住んでる山では雪もチラホラ。
さすがに山頂の辺りだけで、
生活圏には進出してきてはいませんが。

オチもなく、ただの世間話。
さて、このまま始まります、第20号。

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▼INDEX▼
●「A.P.F.」NEWS
(1)マイナーチェンジしています。
●お薦めモノ
(2)旅々
(3)本
●ボランティア
(4)ボランティア・アラカルト
(5)くわまん日野日記
<第九部 =続々々・シート張り繁盛記
-冬の訪れ、そして・・・- 中編=>

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●「A.P.F.」NEWS
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(1)マイナーチェンジしています。
「apf-jp.net」、少しずつマイナーチェンジしています。
まぁ、ページレイアウトのとか、
ほとんどわからない程度ですが。
決して更新を休止しているわけではありません、はい。
(なんか言い訳じみてるな・・・。)

http://www.kanshin.com/

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●お薦めモノ
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(2)旅々
今回は不思議の旅ガイド。
ちょいと変わったトコロです。
では、お楽しみを。

「大発見!キリストの墓」
キリストの墓
場所・青森県三戸郡新郷村
旅人・ヨッシー

国道454号から車で5分くらい入った所にあります。
この墓の存在は小学校の頃から知っていて
一度行きたいと思ってた所やった。
はっきり言ってウサンクサイです。
なんでも明治時代に誰か忘れたけど、
どこかの家の旧家から古文書見つけ発見したらしい。
ちなみにこの人は「日本のピラミッド」も見つけた人です。
ここにも行ったが小高い山の上に巨石があるだけ。
言われて見るとそうかなと思うが
こんな所は探すとなんぼでもあるのでかなり怪しい。
そうそうキリストの墓と向かい合って
弟の名前は忘れたけど墓もあった。
ゴルゴダの丘で処刑されたのは弟で
キリストはそれを逃れて日本に修業に来て一生を終えた、
みたいな事を書いてた。

※「Traveling Bus」にて写真がお楽しみいただけます。

http://www.apf-jp.net/

(3)本
「もの知りバックパッカーになる事典 / シミズヒロシ著」
もとは『NHKラジオ英会話』に連載されたモノで、
200近くの旅用語を、
AtoZ形式で簡単なエッセイで解説しています。
そしてイラストと4コマ漫画で補足。
さらにはホテルガイドも付いてたりして。
この手の本は著者の過剰な自意識と自己顕示欲が感じられ、
不快感を示すものが多いですが、
これは純粋に面白いんです。
シミズ氏のバランス感覚が優れているために、
嫌悪感が無いんでしょうね。
何かを人に薦めるとき、こんな風に書きたいものです。
= ぽん輔 =

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●ボランティア
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(4)ボランティア・アラカルト
ボランティアに対する考え方は、みなさんそれぞれです。
相容れない部分もたくさんあるでしょう。
個々人のボランティアについての考え方です。

私は、ボランティアというのは
相手がいて初めて成り立つものなんだと思います。
自分が何かするだけではなくて、
必ず受け入れてくれる相手がいるということです。
ボランティア活動をして、
例えば被災地の方にお礼をいわれたり、
感動するようなことをいわれたりしたとき、
これってどっちがボランティアしてるの?
と思ったこ とがありませんか。
私が神戸にほんの短い期間だけ
「ボランティア」として行ったときのことです。
あるボランティアセンター(のようなところ)で、
路上生活者が不自由な思いをし ていないか見てきなさい
という司令を受け、
大学生数人でぞろぞろと公園に行きま した。
おっちゃんは
「明け方に突然どーんときてな、驚いたで。でも大丈夫や」と、
にこにこ話してくれました。
そのとき、こりゃボランティアされてるのは私だ!
と思っちゃいました。
何かをしたくてうずうずしながら被災地に行って、
その思いを満たしてくれるのは被災者の方なのでした。
(それを「自己満足しにいってる」というのかもしれないけど)
だから、
ボランティアというのは
だれかがいてくれて初めて成り立つものだと思う。
ボランティアを否定的にいうひともいます。
でも私は、ボランティアがかかわることで、
相手と自分の中に何かしら生まれるものがあると思います。
いいものか悪いものかわからないけど。
次に向かって動くための力とか、思い出とか。
大したものじゃなくても、
その人のこと、自分のこと、
世の中を少しずつ動かしていると思う。
ボランティアって簡単なのにむずかしいねー。
= なっち =

(5)くわまん日野日記
<第九部 =続々々・シート張り繁盛記
-冬の訪れ、そして・・・- 中編=>
12月15日
この日のメンバーは、
Wさん、Hさん、キリスト教会の2人に私。
MMさんは、昨日ぎっくり腰になってしまったため、
当分これないとか。
シートを屋根にあげる瞬間の出来事だったらしい。
やったことない人は
「そんなことで・・・」と思うかもしれないが、
大きいシートは意外と重いんだこれが。
体を鍛えていたMMさんでさえこうなるんだから。

この日の作業は、蔵とガレージの屋根のシート張り。
この蔵は、ふたつの蔵をつなげたものだったが、
地震でつなぎ目がまっぷたつ(!)だった。
作業にかかると、
私は以前作業をした家に残った土嚢をとりに行った。
「藤原自動車号」で爆走(間違っても暴走ではない)。
この頃には軽トラはこれしかなくなっていた。
作業が進み、さあシートをかけようという段階になって、
大きめのシートがトラックのなかをいくら探してもない!
マーシー(仮)がいたときには
こんなことはなかったのに・・・。
ってことで、またも藤原自動車号で爆走。
今度はセンターへ。
にーしーへ♪ひーがーしへ♪
マーシー(仮)のいない分を行動量でカバー。
え?あほなだけ?それは言うなーー!
この日の昼食では、
さすがに「赤いきつね」と「緑のたぬき」にも飽きてきたので、
ずっと手をつけるのを
ためらっていたカップラーメンに遂に手を出した。
その名も「チェキラ(check it out)!」。
味は「スーパーソウルトンコツ」と
「リズムアンドブルースショウユ」があった。
もしかしたら、
Wさんなどにいたっては
これが食物ということもしらなかったかも。
とりあえず、「トンコツ」を選択。
異常に味が濃く、
とんこつの味を無理矢理強調した感じで、
どんな味覚障害の人でも
とんこつ味だとわかるんじゃないかというものだった
(メーカーさんごめんなさい!)。
今の10代にはこういうのがうけてるんだろうか?
などとおやじなことを思った。

12月17日
この日も移動は
Wさんの運転する藤原自動車号の助手席。
シート張りの現場に向う途中、
長い坂をのぼっているときのことだった。
なんだか金属が焼けるような臭いが強烈にした。
「どうした?!藤原号?」
しかし、Wさんに動じた様子はなかった。
気付いていなかったんだろうか?
現場に着いてから
すぐに土嚢をとりに行くため運転したが、やはり臭い。
「もしかして昇天?」とも思ったが、
帰るときには大丈夫だった。いつまでもつんだろう。

12月19日
この日は意気揚々としてセンターにやってきた。
もう鼻歌まじり。いや、マジで。
予定では、
昨日でいままでずっと山積みだったニーズが
すべて消化できているはずだったからだ。
センターに着くと、
予定どおりすべてのニーズがこなせており、
あとは後始末をするだけとなっていた。
午前中はセンターで道具や資材の整理、
午後はシート張りをした現場に残っている
瓦礫やゴミの回収。めっちゃハイテンション。
にこにこの4人(Wさん、Hさん、MMさん、私)が
センターに帰ると、ホワイトボードに紙が3枚。
新たなニーズ表である。
4人の落胆ぶりは想像に難くないだろう・・・。

そのうちの1件、
Tばあちゃん宅のシートの土嚢の位置直しをこなす。

12月20日
午前中、Wさん、水曜の男TNさん、
MMさんと私で家具運搬。
家の修理が終わったので、
納屋に移動していた家具をもとの位置にもどしたいとのこと。
この家には小型犬がいた。
そこで発覚、Wさんの意外な一面。
「よちよち、いい子でちゅねぇ〜」

午前中でMMさんが帰ったため、
午後からは3人でシート張り。・・・つらい。

作業が終わりセンターに帰ると、新たなニーズがまた2件。
なんじゃぁ、こりゃぁ!

以下次号へ・・・
= くまわん =

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●「PHAN.」について
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読みにくいかもしれませんが「ファン」と読みます。
「phantasm(想像の産物)」と「fun(楽しみ)」をかけた造語です。
いろいろ楽しい事を想像して作っていきましょう、という事です。

【発行】 A.P.F.
【編集】 ぽん輔(浅井大輔)

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◇「PHAN.」は毎月1・16日配信です。
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