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PHAN. [ A.P.F. Mail Magazine ]
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■No.021 ■2002-11-16
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●はじめに
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先日行われた巨人軍優勝パレードに詰め掛けた人は40万人。
凄いですね。
では過去最高は?と言うと、
1974年の我らがロッテの優勝パレードが推定200万人、
これまた凄い。
まぁ、距離が当時は10km、
今回は3,6kmと単純に比較は出来ませんけど、
3倍しても120万人。やっぱり凄い。
口が悪い人は、ガムやキャンディー配ってたんちゃう、
とか言いますけどね。
でも、当時もロッテが人気球団とは思えないので、
やはり、ずっと言われてるように、
プロ野球人気に限りが見えてるんですかね。

ん?このメールマガジンも限りが見えてきた?
とか言わないで・・・。第21号です。

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▼INDEX▼
●「A.P.F.」NEWS
(1)続・マイナーチェンジしています。
●お薦めモノ
(2)こんな日は!
(3)音楽
●ボランティア
(4)ボランティア・アラカルト
(5)くわまん日野日記
<第九部 =続々々・シート張り繁盛記
-冬の訪れ、そして・・・- 後編=>

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●「A.P.F.」NEWS
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(1)続・マイナーチェンジしています。
懲りずに少しずつマイナーチェンジしています。
なのでのぞいてみて下さいナ。
見やすくなってますよ、はい。

http://www.kanshin.com/

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●お薦めモノ
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(2)こんな日は!
今年は秋が無く急に冬になってしいまましたが、
皆さんは風邪などひかれてないでしょうか?

この間久々に献血に行くと(約3ヶ月ぶりに)
年末年始のスケジュールを教えてくれました。
(大阪のとある献血ルームですわ)
年末は28日迄で年始は3日からとの事です。
しかし3日は予約制でいきなり行っても受け付けてくれないとの事。
何年か前にこの日に行って断られた事がありました。
(正月早々暇やと思わんといてや)
この予約制が良いか悪いかは別にして、
何故このような事をしなくてはならないかが問題ですね。
冬場は献血者が減り、正月休みもあり血液が不足がちになります。
そこで休み明けに
確実にある程度の血液を確保しようとするねらいがあると思います。
ですから皆さんも暇な時間を見つけ、
仕事が休みで何もする事がなかったら献血に行きましょう!
お礼に何かくれますしね。
(ホンマはこれが狙いやったりして?)

このお礼
(適当な表現が分かれへんからお礼としますけど
何と言ったらいいんでしょう?)
が今回から変わりました。
今までは図書券、テレホンカード等だったんですが
換金できるものはダメになったらしく
今回はボールペンと消臭スプレーでした。
ただで貰えるんですから文句は言えませんけど、
こんなんな〜・・・・。
今までは図書券を集め
友達の子供達のクリスマスプレゼントにしていたのに。

でも面白い事に
献血する場所によってお礼が違うのはなんででしょう?
釧路ではティッシュと缶ジュース、鳥取では歯磨き粉。
大阪でも献血場所によって違います。
来年は大阪の献血ルーム巡りでもして
何がお礼なのか調べようかと思います。
あっ、決して私は暇人ではありせんので、念のため。
= ヨッシー =

(3)音楽
「Long Train Runnin' / The Doobie Brothers」
何だかとっても気分が良くて盛り上がりたい。
そんな時は、この曲でしょう。
1973年発表の3枚目、「Captain and Me」からのお届けです。
彼らはメンバーチェンジがとても激しく、
最初は4人でしたが、多い時には8人まで。
その入れ替わりの多さも、
それだけ様々な音楽をベースにしてるって事で、
魅力のひとつではないでしょうか。
とにかくバックにドゥービーさえ流れていれば、OK。
そんな感じにさせてくれます。
= ぽん輔 =

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●ボランティア
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(4)ボランティア・アラカルト
ボランティアに対する考え方は、みなさんそれぞれです。
相容れない部分もたくさんあるでしょう。
個々人のボランティアについての考え方です。

パッと私の頭に浮かぶのは「自己満足」という言葉です。
私は鳥取が初めてのボランティア体験。
今までは自分のことで精一杯で出来なかったんだ。
鳥取の体験で思ったのは、
私の自己満足の行動により、
少しでも助かる人がいるならば、
それで充分ボランティアは成立する。
また、時間のある人、
ゆとりのある人が出来る時にやれればいいと思う。
無理してまで行く必要はないんじゃないかな?
そしてもうひとつ感じたことは、
私には即戦力になる何の力も無いと思ったこと。
何か自分にスキルがあれば、
今よりもっともっと力になることが出来るのに・・・
自分の無力さが悲しかった。
今度活動する時は、
もう少し役立てる人間になりたいとも思った。
あんまり頭の中でまとまらないけど、
これが今の気持ちです。
= マリリン =

(5)くわまん日野日記
<第九部 =続々々・シート張り繁盛記
-冬の訪れ、そして・・・- 後編=>
12月22日
ニーズはあと1件。
誰もが今日で終わることを確信していた。
いや、それは祈りにも近い気持ちだったかもしれない。
「今度こそ・・・」

残っていたのは、Tばあちゃん宅の壁のシート張り。
私が把握しているだけでもこの家は5回目の出動。
壁にひびがはいっているが、
特に雨漏りがするというわけではなく、
余震がきたら崩れて隣に迷惑をかけるのではと思ったから。
とにかく心配性なのだ。
地震以降精神的不安が相当あるようだった。

午前中でほとんど完了し、センターで昼食。
Wさんが、
明日から時間ができるから何をしようかと
嬉しそうに話していた。

午後からは、WさんがHさんを追い返すように帰らせた。
Hさんは午後から用があるとのことだったので、
気を使っているのだろうと思った(このときは)。
Hさんが帰ると、
Wさんはなんと(!)Hさんの張ったシートを
はがしはじめた。
機能上は問題ないが、見た目が気に入らなかったらしい。
そこまでしなくても・・・。
しかも、その作業中に近所の人がやってきて
「うちもやってもらえんだーか?」
なんてこったい!
今日で終わりという野望はまたもくだけた。
この時点ではだれも気付いていなかったが、
これに一番ショックをうけていたのは、
明日からのことを楽しそうに話していた
Wさんだったというのが翌日あきらかになる。

とにもかくにも、Tばあちゃん宅の作業が完了し、
片付けをしているときに事件はおきた。
WさんとTばあちゃんがもめているようにみえたのだ!
しばらくもめていたが、Wさんは早足で去っていった。
すると、Tばあちゃんは私の方にやってきたではないか。
その差し出したものをみると、
どうやらお金(!!!)である。
そう、WさんとTばあちゃんはお金を渡す、
もらわないの押し問答をしていたのだ。
私も3分程お金を押しつけあったのち、走って逃げた。
すると、
Tばあちゃんは最後に残ったKYさんが車を出すときに
お金を車に投げ入れ、家に駆け込んだ。
それはとてもお年寄りの身のこなし
とはおもえなかったという・・・。
結局、センターを通じて返してもらうことになった。
このように、
無償で作業をしてもらうのはもうしわけないとか、
無償でなんて頼めないという人は結構おられた。
でも、
私たちは対価を求めて活動しているわけではないので
「ありがとう」の一言で充分なので、
そんなことに気を使わず依頼してほしいと思う。
それでもやっぱり気になるというのであれば、
休憩中にお茶をだしてもらえれば充分すぎるぐらいと思う。
ま、なかにはいたけどね、
「やって当然」って態度の人。
私たちボランティアも人間なんだからこれはつらい。
とにかく、気持ちだけあれば充分ということだろう。

12月23日
この日、私は恐怖を味わった・・・。
Wさんの助手席での
登り坂の信号待ち中のできごとだった。
Wさんは曇った窓を拭くことに気をとられていたのか、
車が少しづつ坂を下がりはじめた。
Wさんもわかっていると思い黙っていたが、
いつになってもブレーキがかからない。
「W、Wさん、さ、さがってますぅ〜!」
「あ、そう?」
「おいおい、素かよ!」(心の声)
あとで後続の車に乗っていたS君
(この日に行なわれた餅つきのために
わざわざ帰ってきていた)に聞いたところによると、
バックしてかわしたらしい。
てことは・・・。

車を方向転換するときには・・・、
バックしてるときに側溝が近付き、
「まさか、落ちないよなー」とおもっていたら・・・、
落ちた・・・。
でも、Wさんは全く動じず、そのまま前進。
なぜ??

40日ほど連続で来ていることの疲労か、
昨日のショックが尾をひいてるのか・・・?

とにかくこの日で
正真正銘すべてのニーズを消化することができた。
パンパカパーン!!

午後からはもちつきに参加して帰った。

これで長かったシート張り行脚がおわった。
季節はまさに冬。被災地の状況もまだまだ冬といえる。
しかし、冬のあとには必ず春が訪れる。
それを信じて21世紀の幕開けを迎える。
そういう状況をつくることに少しは貢献できただろうか。

以下次号へ・・・
= くまわん =

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●「PHAN.」について
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読みにくいかもしれませんが「ファン」と読みます。
「phantasm(想像の産物)」と「fun(楽しみ)」をかけた造語です。
いろいろ楽しい事を想像して作っていきましょう、という事です。

【発行】 A.P.F.
【編集】 ぽん輔(浅井大輔)

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◇「PHAN.」は毎月1・16日配信です。
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