それは昼食後の休憩をとろうと座った瞬間だった。ドーンという音とともに大きな揺れに襲われた。この時、私はまだ事の重大性に気付かなかった。「あ、地震だ」くらいにしか思わなかった。
ところが、揺れはおさまるどころか大きくなってくる。「あ、ここは本棚の真下じゃないか!」「逃げないと」
しかし、とても立てるような状況ではなかった。しかたなく本棚を押さえて揺れがおさまるのを待つことに。
しかし、なかなか揺れはおさまらず、長い長い時間に感じられた。どれくらい長かったかというと「本棚を押さえている、この状況を客観的に見たらかっこ悪いだろうな〜」とか考えてたら「もしかしてこれドッキリちゃう?」などと訳のわかんないことにまで考えがおよんじまうくらいでした。
被害の方はというと、しばらくの停電、電話が不通、テレビが倒れ、冷蔵庫が歩いた、といったところでしょうか。NTTには修理の依頼をしました。
夕方、一人暮らしの弟の友人が訪ねてきた。電話が通じず心配した弟から頼まれたとの事。
夜、重大な事実に気付いた。誰もいかなかった部屋の棚が倒れて、その上にのっていた電話が落ちていたのである。なんと!電話の不通は受話器がはずれていただけのことだったのである。NTTになんて言おう。恥ずかしー。
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